2017年11月15日、東京都渋谷区恵比寿にて
ゲームライターコミュニティセミナー #20 「世界を目指せるカジュアルゲームとは?良いゲームって何?モバイル編」
が開催されました。
スマートフォンアプリの海外展開、というのは特にゲーム開発者界隈では最近よく耳にするワードではないでしょうか。
しかし中小・個人のアプリデベロッパーにとって、海外展開というのは果たして現実的なのでしょうか。また、海外展開した先にはそれに見合うリターンがあるのでしょうか。
「ゲームライターコミュニティ #20」では、アメリカ発のアドネットワーク、AppLovinの坂本氏から、海外展開で成功するためのカジュアルゲームの在り方や、そのマネタイズ(収益化)や、マーケティング手法について、実例をもとにした紹介がなされました。
スマートフォンのカジュアルゲームも広告出稿によるユーザー獲得を視野に入れるべき、と語る坂本氏。実際に海外ゲームの事例では、ソーシャルゲームではなくカジュアルゲームを広告によりPRし、多くの収益を上げている例が増えているそう。
坂本氏によれば、実はソーシャルゲームよりもカジュアルゲームの方がネットワーク広告出稿によるユーザー獲得は容易で、単価も低くなる傾向にあるという。
「キャラが作りこまれたカジュアルゲームよりも、シンプルなパズルゲームの方が好き嫌いは少ないですよね」と坂本氏。その「嫌いな人が少ない」という特性を生かしてネットワーク広告で低単価でのユーザー獲得が可能といいます。さらに、
「隣で友達が遊んでいるのを見て、ちょっとやってみよう、という感じのクリエイティブが大事です」と、モバイルのカジュアルゲームならではの成功の秘訣を明かしました。
会ではその他、実際のカジュアルアプリゲームの事例から具体的な収益、出稿費数字やグラフを基に、どのようにそのゲームが成功したのか、などの貴重なエピソードが語られました。
またAppLovin Japanとしても中小・個人デベロッパーへの支援を展開しており、世界市場でうまくいく可能性のあるカジュアルゲーム関しては初期のプロモーションやマネタイズを支援する仕組みを用意したそうです。
日本国内ではソーシャルゲームの勢いがピークアウトした感がありますが、それでもアプリゲームの市場は大きく、世界まで視野に入れればその可能性は非常に魅力的です。シンプルなカジュアルゲームであっても、そのゲーム性や品質が高ければ大きなビジネスになる可能性がある、そんなインスピレーションが得られる会になりました。
ゲームライターコミュニティは、12月18日(月)に忘年会を兼ねた「ライトニングトーク大会」を開催予定です。どなたでも参加可能ですので、お時間のある方は是非お気軽にご参加ください。
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