「東京ゲームダンジョン外伝」参加体験記


2024年7月14日に「note place」で開催された「東京ゲームダンジョン外伝」に出展しましたので、出展側として準備したこと、感じたこと、現地会場の雰囲気などをお話ししようと思います。

まず自己紹介をさせていただきます。ご覧になっている皆さん、こんにちは!  東京国際工科専門職大学工科学部デジタルエンタテイメント学科所属3年の山口翔太郎です。授業では主にCGについて学んでいます。今回私が出展した理由は、作ったゲームに対する来場者の感想を聞きたかったからです。その理由としては、翌週にBitSummit Game Jamの展示があり、来場者の意見を受ける最後の機会だったためです。早速ですが、私が制作にかかわったゲームを簡単に紹介します!

タイトルは「調理されてなるものか!」というゲームです。

内容は、主人公リンゴくんが敵(コック)に調理され、幽霊となった野菜と協力して敵(コック)に逆襲するというものです。このゲームの特徴は独特の操作感です。具体的には、左右のJoy-Conを同時操作して障害物を避けながらリンゴくんと幽霊をぶつけて合体させ、ボス戦ではJoy-Conをガンガン振って敵を倒すという内容です。

このゲームをプレイできるitch.ioのURLを添付したので、興味のある方は無料でダウンロードしてプレイしてみてください!

では、話を戻します。まず出展する上での準備について、次に出展者側の感じたことなどを具体的に話していこうと思います。出展する上での準備として大前提なのは、ゲームをプレイできる段階まで仕上げること。そして、来場者の様子や会場の雰囲気をメモできる媒体を用意しておくと良いです。メモしておけば、後でレベルデザインをする際の参考にもなります。会場はどこでも質素なテーブルだけなので、POPなどを用意しておくと作品に対するイメージが湧きやすくなります。私たちはこんな感じでPOPを出しました。

可能であれば、遊び方ガイドを含めた操作説明書を用意しておくと説明もしやすく、聞く側にも優しいので用意しましょう。まとめると、出展側はPOPやフライヤーなどを使い、来場者がゲームに触れたくなる工夫をすべきということです。

次に、出展側として感じたことについてです。私がこのイベントに出展して感じたのは、楽しかった、面白かったと対面で言ってもらえることの大切さです。実際に遊んでもらって意見をもらうと、テストプレイでは見えない一面が見えます。それだけでなく、楽しんでほしいからもっとブラッシュアップを頑張ろうと思いました。こういった経験は基本的には学外の展示でないと得られません。これらのことから、私はゲームの開発経験が浅い人や、あまり実績を作れていない大学1~2年生にこそ参加して制作へのモチベーションを上げるのをお勧めします。

次は現地会場の雰囲気などを話していこうと思います。

会場はアドベンチャーゲーム(ADV)・ノベルゲームの展示ブースと、学生制作ゲームの二つでブースが分かれていました。

私たちは学生制作ブースに出展しましたが、両ブースを自由に往来できたので、空き時間にいくつかゲームをプレイさせて頂きました。

展示されていたゲームを軽く紹介させて頂きます。

春待ちトロイメライ

主人公は卒業式の日まで繰り返される10日間に閉じ込められています。10日間から脱出するためにクラスメイトと会話したり、主人公の協力者である“アクマ”とコミュニケーションを取ることで脱出のカギを探すADVゲームです。ローグライク×カードゲーム×ドット絵の要素がとても綺麗に交わっていて、遊びごたえがありました。

イツカノヨル

死刑囚を監視する仕事をする主人公が、村を滅ぼしたとして収監された竜人の処刑が始まるまでの五日間を過ごすゲームです。このゲームの面白いところは、画面真ん中下の方にあるボタンを押すと死刑囚の竜人が死ぬことです。もちろん押さずにエンディングを迎えても良いですし、不審な動きをしたとして押しても誰もあなたを責めません。展示されていたテーブルにはなんとこんなものがありました。

いや、人の心どこだよ、、、、

このように本作はリアルで展示する強みがよく活かされていました。ネット記事でも特集されており、今期待されているゲームのひとつでもあります。

このように個性あふれる展示がインディーゲームにはあるので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!

山口翔太郎(東京国際工科専門職大学工科学部デジタルエンタテイメント学科)


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