サイエンティフィックゲームジャム2025東京を開催します

博士課程の研究テーマをもとにゲームをつくる「サイエンティフィックゲームジャム東京2025」が11月14日~16日まで東京国際工科専門職大学で開催されます。2018年にフランスでスタートしたもので、昨年はじめて東京・日本科学未来館で開催されました。今年は場所を東京国際工科専門職大学に移して、11月14日~16日まで開催されます。11月15日(土)は開発模様の見学やアドバイスなどが可能です。11月16日(日)は試遊会と発表授与式が開催されます。コクーンタワーを見学いただく好機でもありますので、ぜひ遊びにいらしてください。

水曜日の夕方にオンラインでキックオフイベントが開催され、自分も30分ほどゲームづくりとゲームジャムについて説明しました。学生はその後、グループに別れて自己紹介とアイスブレイクを行いました。週末の3日間といっても、実質的な開発時間は12時間くらいしかないという(どうしてそうなった!?)超ハードスケジュールなので、今年は事前にネット上で交流できる機会が儲けられることになりました。

講演資料ですが、今年は参加者の1/5が外国人の学生で、日本語のコミュニケーションが不得手ということもあり、珍しく講演台本を完璧に作って、翻訳ツールで英語に翻訳しました。その後、英語の台本を欧米圏の学生に事前配布しています。その関係でGoogleスライドのスピーカーノートを表示してもらえれば、日本語で原稿が読めます。ご興味があればチェックしてみてください。

このように本ゲームジャムの特徴は「研究テーマのゲーム化」もさることながら、その多様性です。特に博士課程の学生のほどんど(7名中6名)が外国人というスパルタンな仕様で、よく言えば「異文化コミュニケーションと英語学習の成果を試すチャンス」、悪く言えば「現場に丸投げ」という内容です。専門的な研究テーマを理解するだけでも大変なのに、それがどんな風にゲームになるのか、運営メンバーも楽しみです。これはもう、学生1人ひとりの人間力が試されると言っても過言ではありますまい! いやすごい時代になったものです。

ちなみに研究テーマは下記の7つです。ぜひ、皆さんもどんなゲームになるのか、予想してみてください。完成したゲームはitch.ioに公開されるので、またお知らせします!

  1. 理論的安全保証に基づく物理的人間ロボット相互作用
  2. 寄生虫感染の生態学的要因:さまざまな規模での感染のモデリング
  3. メキシコのプレート収束帯における一時的スロー・スリップの多様性
  4. 酵素バイオセンサーの時間応答を研究するための機械学習アルゴリズム
  5. 感情状態による視覚的注意バイアスの調節に関する比較アプローチ
  6. 再生セメントペーストの炭酸化:セメント産業のCO2排出量削減
  7. フラクトン秩序と量子メモリ
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