授業にペンタブレットを取り入れました


現在「ゲームクリエイター育成会議」の第3号を絶賛編集中です。次回のゲストは書籍「ルールズ・オブ・プレイ」の翻訳などで知られるゲーム作家・文筆家の山本貴光さん。なんと山本さんは東京ネットウエイブで10年以上も授業をされているんですね。昨年からは別科の方に移られて、高校生向けに毎月、授業をされています。そこで「伏線がきっちり回収された映画は意外と心に残らない」と指摘されて、これまでの授業スタイルを少し変えることにしました。

これまで自分の授業スタイルは、とにかくスライドをわかりやすく、論理的に書いておき、それを使って講義を進めるというものでした。でも、それはともすれば講師から学生に向けて一方通行の授業になりやすい欠点を併せ持っていました。聞いている間は良くても、授業が終わった瞬間にコロッと忘れちゃう。池上彰のニュース解説番組の内容を、番組が終わっても覚えている人ってどれくらいいるでしょうか? ま、比較対象がちょっと極端ではありますが・・・

そこで今回の授業では、途中から「ここから先は正解がありません。みんなで議論していきましょう」という風にうっちゃって、こちらからお題を出しながらクラス全体でディスカッションを行い、アドリブで進めていきました。使用したのはClonoというWebサービスで、ブラウザをホワイトボードのようにリアルタイムで共有できるというものです。教室にペンタブレットを持ち込んで、その場でメモ書き風に書いていきました。

いわば「ハーバード白熱授業」のスタイルを真似してみようというわけで、下手すると授業が成立しない恐れもありました。やる前は不安もありましたが、学生がけっこう協力してくれて、途中から議論が白熱しました。なんといってもテーマが「遊びって何? ゲームって何?」という、いまだに議論が続いているものなので、どんな議論に展開してもダイジョーブ! こちらが想定していない意見も飛び出したりして、こちらとしても気づきが多い授業になりました。

添付したスライドはClonoのメモを後から清書して、余白にイラストをちょこちょこっと書き添えて、グラフィックレコーディング風にしたものです。その後、PDFに出力してJPGに変換してスライドに張り付けています。グラレコについては以前、HDIfes#06で講演を聴いたときに、いつかやってみたいなと思って温めていたものでした。もっとも今回は授業が終わった後で書き添えたにすぎません。いつか水森亜土みたいに、リアルタイムで描けるようになりたいですね。

ただ、今回はなんとなくノリで終わったところがあるので、次の授業の冒頭で復習を兼ねて、「これはあくまで一考察に過ぎないこと」「今後も同じテーマで考え続けていく姿勢が重要であること」「そのためにも、過去の知見を書籍などで調べて、考える材料にすること」などと説明する必要がありそうです。まあ、言われてやるようじゃダメなんですけどね。一人でもおもしろがって、自由に勉強してくれる学生が出てくれば良いんですが・・・。

また、この方式だと全然授業が進まないw 講義形式でやるのに比べて、1/3くらいしか話が前に進みませんでした。というわけで次回はこの内容をベースに、宣伝についてディスカッションしていく予定です。宣伝こそ自分も未知の領域ですので、下手するとグズグズの内容になりかねないんですが、良い感じに進められたらと思っています。Webのリアルタイムマーケティングについて、ゲスト講師で来ていただける奇特な方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡くださいw