プレイヤーキャラクターとコントローラー、プレイヤーキャラクターと世界ときて、ようやくコントローラーと世界の関係性について授業で取り上げることができました。これにより講義も一段落つきまして、次回から新章となっていきます。どの程度、理解してもらえたか不明ですが、まあ座学だけでは身につかないですよね。ちょうどシリアスゲームジャム、そしてGlobalGameJamとイベントが続きますので、一人でも多く参加していただけることを期待しています。
授業では最初に「大学生に対して勝っている点」「4年制のゲーム専門学校生に対して勝っている点(東京ネットウエイブは2年制なので)」をそれぞれ考えて、紙に書いてもらう演習をしました。学生はそれぞれ、いろいろ考えて書いてくれましたが、ここで強調したいのはただ一点「ゲームを作った回数」です。ゲームデザインについては、まだまだ「習うより慣れろ」の面が大きいので、臆することなく、どんどん挑戦してもらえば良いのではないでしょうか。
特に2年制の専門学校では、1年生で何を学んだかが就職活動において大きな意味を持ちます。そのためには、1年生のうちにできるだけ多くのゲーム制作体験を積むことが重要です。そのためには1年生の前期に、大急ぎでゲーム制作のイロハについて(ツールの使い方も含めて)学ぶ必要があります。特にゲームデザイナー志望の学生においては、Unityなどを用いて、レベルデザインについてしっかり学んでおくと、ゲームジャムで戦力になれて良いかと思います。
そのためにはカリキュラムの中で、どの時期に何を教えるか。そしてグループ演習をはじめとした学内制作と、GlobalGameJamなどの学外イベントをいかに有機的に絡ませて、学生に総合的なゲーム制作体験を提供できるかが重要になってきます。もちろんゲーム制作だけでなく、視野を広げるような授業や機会の提供も重要です。裏を返せば学生が個人でゲーム開発について学べる環境が揃っている中で、学校の意味って何かという話にもつながってくるんですよね……。頑張って欲しいところです。