東京クールジャパン講義スライド(2019)


すみません! 忙しさにかまけて、すっかり更新が遅れていました。東京クールジャパンのゲームレビュー概論で2019年度の授業があらかた終わりましたので、前期・後期のスライドを整理したものを一挙掲載します。正確には後期は2020年1月に3回ほど授業があり、ゲームの紹介&レビュー文の書き方をやるのですが、そこは後ほど追記します。

東京クールジャパンの前期は学校行事や夏期休暇などで、5回+5回+2回という変則的なカリキュラムになっています。そのため前期の内容も「遊びとゲーム」→「MDAフレームワーク」→「まとめ」という編成としました。また、すべての授業はグループワークとしました。これには留学生がクラスの7割を占める(中国系3割+韓国系3割+日本人3割+その他1割)という特性もあります。

具体的には毎回くじびきで5~6人ずつのグループを作り、ワークショップシートの内容をもとに50分ほど解説をしたあと、グループで30分ほど課題に取り組んでもらいます。最後に10分ほどまとめをして終わりというサイクルです。授業ではスライドを使うこともあるし、ホワイトボードで説明するだけの時もありました。グループワークに向く教室がなかったので、液晶テレビが設置されたカフェで授業を行ったため、このような形式をとりました。

反省点としては、最初の三目並べのワークショップで、けっこう手間取ったことです。「三目並べを遊んだことがない」という学生が大半だったので、まず三目並べを遊んでもらって、必ず引き分けになるということを理解してもらうことに、結構な時間が費やされてしまいました。来年はもう少し時間をとるか、別のやり方(2018年はじゃんけんの改造がテーマでした)を考えても良いかもしれません。

後期は昨年と同じくインフォメーションループに着目して、プレイヤーキャラクターとコントローラーと世界の関係性について講義を行いました。大まかな内容は2018年度と同じですが、より洗練されたものになっています。そのうえでワークショップシートを用いたグループワークではなく、スライドをみながら講義を聞き、最後に一人ずつ演習シートに挑戦してもらう個人ベースの授業としました。内容が複雑になってきて、スライドベースでなければ理解が難しいと感じたからです。

また、授業の最初に30分ほど時間をとって、5分間プレゼンテーションを実施しました。毎回3人ずつ、自分の好きなゲームを5分間プレゼンして、投票で1番を決めるというものです。これには前期テストの内容を見て、留学生の作文能力があまりに低かった……という理由もありました。作文力を一気に高めるのは難しいので、せめて話すことで文章力を高めてもらおうと思ったのです。

これにより授業の流れは「①5分間プレゼンテーション(30分)」「②スライドを用いた講義(40分)「③ワークショップシートに挑戦(20分)」となりました。また、ワークショップシートの記入は、後半のUnity演習(90分)の時間内にやってもOKとしました。Unityが苦手な学生もいると考えたからです。実際、Unityそっちのけでワークショップシートを記入する学生もいましたが、それはそれで良しとしました。手持ち無沙汰になるよりマシと考えたからです。

ただ、いきなり「ワンボタンゲーム/ツーボタンゲームの企画書」を書かせるのは、ちょっと学生に難易度が高かったようです。むしろアフォーダンスやシグニファイアなどの演習から入った方が良かったかもしれません。また、コントローラーの特性について、最後に補足的にやったのも、イマイチな感じでした。もう少しカリキュラムを洗練させられる余地がありそうです。

最後に2019年度は毎回ミニゲームを作って、遊びながら内容を理解できるように工夫しました。それぞれのゲームは1分程度で終わるシンプルなもので、制作時間はUnity PlayGroundでだいたい1~2時間といったところです。ビルドすると起動が面倒くさいので、Unity上でプレイできるようにしています。これをもとに学生が自由に改造したり、制作の参考にしてもらえたら良いなあ……と考えました。そこまで行けば良いのですが。。。