東京クールジャパン「ゲームライター実践」講義スライド公開(1-3回目)


実は東京クールジャパンでは1年生向けの「ゲームレビュー概論」とは別に、2年生向けに「ゲームライター実践」という授業も受け持っています。ただ、こちらは受講学生数が2名程度と少ないうえ、授業と称してイベントを見学したり(イベント取材演習!)、ビブリオバトルのゲーム版をやってみたり、実際に記事見本を書いて貰ったりと、かなりアバウトもとい自由な授業をやっていました。しかし、今年はコロナ禍でビデオ+課題という形式にならざるを得ず、しっかりと資料を作ってみました。

本当は1回で終わるはずだったオリエンテーション。ただ、調子に乗ってゲームメディアの歴史について講義をしていったら、とても1回では終わらず、前後編になっています。そのぶん2回目ではWebメディアのビジネスモデルや、オウンドメディア・ペイドメディアなどの種類、そしてゲームジャーナリストのなり方について解説してみました。実際問題として、学生がどれくらいゲームジャーナリストになりたいのかは不明ですが(まだ今年は1回も直接顔を合わせていない!)、ゲームの紹介記事を書くスキルはあらゆる分野に応用できるため、なにがしかの参考になれば良いなと思います。

3回目ではおさらいも兼ねて、昨年度の「ゲームレビュー概論」でもやった「ゲーム紹介文フレームワーク」を、少しアップデートして講義しました。ゲームの紹介なんて、その人しだいで自由にやればいいと思われるかもしれませんが、それだとなかなか最初のうちは筆が進まないので、次のようなプロットのもとに書いてみよう・・・というものです。

  1. ゲームの概要
  2. ゲームの展開
  3. ゲームとわたし(紹介者)
  4. ゲームとあなた(読者)

ポイントは「ゲームの作者と紹介者と読者を同じ感情で結ぶ」という点で、ここでキモになるのがゲーム開発者インタビューです。感情すなわちエモい記事を書けば心に刺さるというわけで、その時に重要な役割をはたすのが、個々のゲームにこめられたストーリー、すなわち「開発者がゲームにこめた思い」なんですね。そうした思いを如何に受け止めて、読者に(独自の視点で)届けられるかがゲーム紹介文では重要なのかな、と思っています。