「ゲームレビュー概論」講義スライド公開(4-6回)


国の緊急事態宣言が解除され、小中学校で対面授業が始まる中で、まだまだ大学や専門学校では授業解禁とはいかない今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。自分がお世話になっている教育機関でも、東京国際工科専門職大学は対面授業とオンライン授業のハイブリッド形式。ヒューマンアカデミー秋葉原校では6月1日より対面授業開始。そして東京クールジャパンでは講師ごとに動画またはMicrosoft Teamsでのインタラクティブ授業と、それぞれの学校の実情にあわせて、さまざまな授業が展開されています。

こうした中、本来はUnityでゲームを遊んだり、改造しながら授業を進めていこうと考えていた本授業も、大きな軌道修正を余儀なくされました。Unityだとインストールや設定が大変なので、より手軽にゲームが改造できるScratchを今期も取り入れた形です。別にScratchのマスターになってほしいわけではなくて、ゲームデザインの重要なポイントを実際に手を動かしながら理解して欲しいという意味で、あらためてScratchは使いやすいなあと思った次第です。スライドでは「スペースウォー!」→「コンピュータスペース」→「ポン」という流れを紹介しつつ、コンピュータスペースのキー配置について持論を展開しています。その上で、より遊びやすいキー配置をScratchで実現してもらう流れについて説明しています。

またScratchについて検索していたら、なんとNHKでScratchを使ったコンテストが行われているのを見つけました。毎月テーマに沿ってオリジナルゲームが投稿されていて、けっこう盛りあがっています。当然Scratchですので、人が作ったゲームのソースコードを覗いたり、自由に改造して公開したりしてもOK! 実に授業で使いやすい形式になっているので、自分もさっそく流用させていただきました。キー配置を変えるだけでゲームの体験がぐっと変化することを理解してもらう狙いです。学生からも「ゲームの調整やデバッグの流れがわかった」と好評でした。

またアフォーダンスの授業では、色覚マイノリティについての説明を厚めに入れています。なんといっても世界で5%、3億2千万人以上の色覚マイノリティがいるというから、これはもうマイノリティでもなんでもないですよね。昔は色盲または色弱といっていましたが、最近では色覚マイノリティを経て、色覚多様性といった言葉が使われるようになってきています。一方で人権問題に配慮して、小学校で色覚テストが実施されなくなり、成人するまで(=自動車免許を取るまで)自分の色覚に気づかない人が出てきているのも事実。デザイン系の授業などで、しっかり教えていく必要があるかと思います。