『GoNNER』開発者メールインタビュー


インディゲーム『GoNNER』のレビューを書く上で、いろいろと疑問がわいてきたので、直接開発チームにメールで聞いちゃいました。そうしたら、チームリーダーでプログラマー兼ディレクター兼アーティストのDittoことMattias Dittrichが、かなりがっつりとした回答をよせてくれました。他の媒体で発表できる目処が立たなさそうなので、こちらで日本語訳したものをシェアします。レビューと合わせて読んでもらえると幸いです。

【インディゲームレビュー】2Dプラットフォームシューター『GoNNER』で、オーディオ体験が評価された理由

---IGFでオーディオアワードを受賞した時、どんな気分でしたか?

いまだに「なんで?」って感じですよ。誇らしかったし、困惑したし、プレッシャーだったし、当然興奮もしたけどね。IGFはインディゲームでもっとも名誉あるアワードだ。そこで受賞できたことは、まったく信じられないことだよ。オーディオデザインがすごく上手くいって、まったく幸せだね。実際のところMartin Kvale(サウンドデザイナー&プロデューサー)とJoar Renolen(作曲家)の天才の賜物だよ。彼らがすごくがんばってくれたから、こんな名誉ある賞がもらえたんだ。

--『GoNNER』のオーディオデザインでどのような工夫をしましたか?

まだ自分が『GoNNER』のプロトタイプを作っていたころ、Martin Kvaleがコンタクトしてきたんだ。彼は「OP-1」という新しいシンセサイザーを使って何ができるか見せたがっていた。その後これを使って、ゲームの全効果音を作ることになるんだけどね。彼はときおり「さあ、これで何か楽しいことをやってみせてよ!」と、何百もの効果音が入ったフォルダを送ってきた。それで、みんなの喜ぶ顔を思い浮かべながら、自分なりに実装していったんだ。ゲーム中のいろんな箇所にサウンドデータをおいて、何度も何度も彼を喜ばせたよ。

OP-1

--ゲームエンジンやミドルウェアを使用しましたか? たとえばUnityやWwiseとか……

Unityを使った。サウンドデータはすべて自分で、C#を使って実装した。音楽コードが破壊されてしまうので、少々煩わしかったけどね(笑)

--『GoNNER』の音楽における主なモチーフは何でしたか?

僕たちはゲームのプロトタイプを何度も遊んで、サウンドやレベルデザインについて何度も議論した。それからJoarは自分が思い描いたものを音楽で表現しはじめた。その後、完成した楽曲を実装して、遊んでみた。このサイクルを何度も繰り返したんだ。Joarは音楽がゲームとうまくミックスすることをのぞんだので、音楽が画面上のアクションにうまく適応するように独自のステムシステムを開発した。もともと僕はJoarの音楽の大ファンで、実際にSpotifyで彼の音楽を聴いていたので、彼と一緒に仕事をすることはとても名誉だったよ。

--『GoNNER』を開発する上で何か参考になったゲームや映画、音楽、漫画などはありましたか?

もちろんさ! 『GoNNER』は自分たちがクールだと思ういろんな要素、たとえばゲームやコミックなに影響を受けていて、とてもオリジナルのゲームだなんて言うことは出来ないくらいさ。たとえば巨大な空飛ぶ鯨のサリーは、友達が掲示板の書き込みで使っているプロフィール画像から引用させてもらった。もっとも、そのプロフィール画像では「小さな可愛い鯨」だったんだけどね。

--『GoNNER』のメインコンセプトは何でしたか?

自分はゲームメカニクス主導のゲームが好きだ。それではじめに『GoNNER』を作り始めたときは、プラットフォーマーアクションにしようと思っていた。遊びながらどんどん実績を解除していくような、達成感のあるゲームだ。ストーリー、サウンドデザイン、ビジュアルスタイル、その他全ての要素は、作りながら自然とできあがっていったんだ。

--そもそも『GoNNER』ってどんな意味なんでしょうか?

『GoNNER』はノルウェー語で拳銃を意味する言葉だ。そしてアメリカ人にとっては「死者」の俗語でもある。だから本当は骸骨のフォントをタイトルに使いたかったんだ。たとえば『G💀NNER』みたいにね。でもパブリッシャーのRaw Furyは、そのタイトルだと普通のキーボードでタイプできないので、Googleの検索で上位に来るのは難しいと考えた。それで『GoNNER』になったんだ。まだ自分は骸骨を使ったタイトルがベストだと思っているよ!

--開発者の数と開発期間について教えてください。

僕らは3人のチームだ。ただし聖Raw Furyを冠にいただいている。僕らのパブリッシャーのことだけどね。それからAlina Constantinがロゴやゲーム中のイベントシーンを作ってくれた。リリースまでには約12ヶ月かかった。

--日本のゲーマーにひとこと。

こんにちは、日本のゲーマーの皆さん! 野菜を食べること、それから眠っている間に見る夢は現実とは違うってことを忘れるなよ! 夢の中で落とし穴に落ちて溶岩に飲み込まれても大丈夫だからな! ついでに夢の中で大金持ちになっても、それは夢の中のことだけで、現実ではないから注意しろよ。それが起きている間に何かクールなことをやれって意味なんだ。そうしたら、それが現実になるからね。

ゲームを楽しんで欲しい。それが自分を幸せにしてくれるから。

GoNNER Steam販売ページ http://store.steampowered.com/app/437570/