読者、見えてますか?


先日ゲームライターコミュニティのLT大会を行いまして、自分も「ゲーム紹介記事の書き方2.0」というLTを行いました。要は「読者を見すえて記事を書こう」という話なんですが、よくよく考えてみれば、これって当たり前の話なんですよね。【スライドはこちらから

実際、自分も編集者をやっていたころは、雑誌の読者イメージがなんとなしに見えていて、「こういう記事を載せれば受ける」みたいなものが、わりと明確につかめていました。しかし、ウェブメディアで記事を書くようになって、これが全然当てはまらないことに驚かされました。というのも、受ける記事(=PVが稼げる記事)ってたいてい、SNSでバズられることが最重要なんですよね。

そのため見出しとか、記事の本質的な部分でないところで受けちゃう。そりゃ、編集者も「うちのメディアの読者層はこれこれこんな感じなので、こんな風に書いてください」みたいなことを言わなくなるよなあ、と変な風に再確認してしまいました。最近だと「アンダーテール」のレビュー記事が瞬間的に跳ねたんですが、理由を調べたら『MOTHER』がらみで糸井茂里さんがツイートしてくれたのが理由だったようです。そりゃ、ありがたい話なんですけどね。

一方でウェブメディアはSQOOL.netの加藤さん曰く、Googleアナリティクスで読者の年齢層や性別といったデータをかなり詳細にとることができるということなんですが……。手書きの読者葉書を毎号チェックしていた頃と比べると、やっぱり味気ない感じはぬぐえない。そんな中でも、いやそんな状況だからこそ、「このゲームって誰に向けて、どんなおもしろさを提供しようとしているのか」への配慮が、ライターとしては重要なのではないかと思うところです。

んでもって当日も軽く触れましたが、メーカーの宣伝広報さんにおかれては、公式サイトやプレスリリースに「どんなユーザーに、どんなおもしろさを提供しようとしているのか」について、一言触れていただければ幸いです。ぶっちゃけ大作ゲームほど、このへんがお留守になっているのが現状ではないでしょうか。ぜひ気に留めていただければ幸いです。