今年も東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコースで夏期集中講座を担当しました


昨年の夏休みに引き続き、今年も東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコースで夏休みの集中講義を行いました。二日前に新型コロナウイルスのワクチンの二回目(モデルナ)を打ちまして、直前まで熱が出ていて大変だったんですが、なんとか下がって良かったです。

全6コマの講義を3日間で実施する駆け足企画で、昨年度の内容をベースに、ちょこちょことアップデートしています。また、本サイトで公開している「遊んで学べるゲームデザイン教材」の内容も盛り込みました。授業資料を公開しますので、何かのご参考になれば幸いです。

1日目

2日目

3日目

ただの座学ではなく、ゲーム(開発者)教育の一環なので、アート系の学生に対して、しつこいくらいにデザイン、デザインと言っています。それくらい伝わらないんですよゲームって。遊び方が分からない、遊び方がわかっても続ける気にならない、間違ったメッセージが伝わってしまう・・・。クリエイターとして、それでいいのかな、という気もします。

あと、ゲームなので薄利多売にならざるを得ず、リクープのためには多くの人に課金してもらわなければいけない。となると、あまり好き勝手できないですよね。

そもそも「ゲーム」という形式には、プレイヤーを「クリアできる人」と「できない人」に二分してしまうところがあります(そこでTRPG!)。スライドにも書きましたが、いわゆる「アートゲーム」に時間が短かったり、難易度が低いものが多いのも、とりあえずプレイヤーをエンディングまで連れていきたい、という作り手側の意図があるのかなー、などとも感じたりします(特にナラティブ系,雰囲気系と言われるゲーム)。

一方で個々のプレイヤーで少しずつ受け取り方が違って、そのずれていく感じを演出することが作者の狙い、みたいなゲームも今後、出てくるかもしれないですね・・・。いずれにせよ、どんな「KGN」が生まれてくるか楽しみです。


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